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はなびら

残された時間の中でおもうこと


by asanagi62

一月

一月は終わった。
どんな月だったと問われたら、さみしい月。

真っ白い粉雪が深々と降り、地上から音が消えた。
パンジーや桜草等、花たちも雪をかぶり、地上から色が消えた。

顔に煮え湯をかけられた幼子。
一時間にわたる拷問の末、耳から血を流して苦しいと叫んでいた幼子。
牡丹雪のように、かけがえのない幼い命がはかなく消えた。

やがて、黒い霧もモヤモヤと出てきて、誰かが嵌められたといい。
かけがえのない人だったと惜しんだ。

誰に恨まれたのか。どうして恨まれることになってしまったのか。
凡人には訳が分からぬまま涙を流して散っていった。

この闇が消えぬ中、国内株は乱高下。
バズーカ3弾が発射され、不安という霧も漂よいはじめた。。

中国が悪い、中東の石油が悪い、アメリカが悪い・・・・・
人のせいにしていていいのか。

人間の心は冷え切って、どこか狂ってしまっている。

1月はやっぱりさみしい月だった。


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by asanagi62 | 2016-01-31 11:34 | 季節の行事