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はなびら

残された時間の中でおもうこと


by asanagi62

ほんとうはどれ?

天高く馬肥える秋・・・とはよくいったものです。
このところ、透き通った秋晴れの中、果物がたわわに実り、野菜も青々としてジューシー。
何をいただいても美味しいですね。
そんな中、みょうがの花がひっそりと咲いていました。
ほんとうはどれ?_c0043055_1126553.jpg

そして今日は鏡のこと。

我が家にはいたるところに鏡が置いてある。
玄関に入ると、南向きに一つ、お出かけ前に全身を映してファッションチェック?
清潔ならば・・・というチェックでもある。

洗面所に入ると朝に夕に顔を眺める鏡がある。もちろん化粧もここで済ます。(5分間)
朝より夜の顔がいいとよく聞くが、風呂上りのつるつるした顔はくすみも薄く、めがねをはずしているので、しわもあまり見えない。
年齢より、10歳は若く見えるような気がする。

二階へ上がると花嫁道具の一つ、古い三面鏡が置いてある。
この鏡は、着替え用に使っている。
洋服を買ったときには脱いだり着たり、年齢を忘れて似合う似合わないと悩んでいるが、実際はほとんど似合ってなくて、どれを着ても一緒である。
南向きに置いていて、東から光線が入るので、やや黒ずんでいて、顔のしわも目立つ。

最後にもう一つ、顔のけぞりに使う手鏡。
リビングの明るいところで、東から光線を受け、近距離より顔を見る鏡である。
しわ、シミ、皮膚のくすみまで細かに見えてしまい、この鏡で見る顔は10歳は老けて見える。
こんなに年取っていたの?・・・思わず思う。
驚きよりも恐怖に近い感情である。

近くにいた連れ合いに「いったいどの顔がほんとうの顔かしら?」と聞いた所

「一番きれいに見える鏡の顔がほんとうの顔よ」

長い間連れ添うといたわりの言葉も心得ているようである。
by asanagi62 | 2009-10-22 11:57 | 最近の話題