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はなびら

残された時間の中でおもうこと


by asanagi62

戦後を生きて(10)基礎教育時代。





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今日から11月、ススキが揺れ、セイタカアワダチソウの花が黄色く色づくともう当たりはすっかり秋の気配である。
わが町も今日から秋祭りが始まる。

近江聖人中江藤樹先生ゆかりの地であることから、藤樹祭りと銘打って親しんできた祭りである。
第1日目の今日は、行政や藤樹会、学校、市民それぞれの代表が集まって式典が行われる。
その後は菊花展、文化展をはじめ音楽祭等の文化行事が催される。
第2日目は大名行列、獅子舞や子供神輿などが練り歩きお祭りも絶好調となる。
今年は水害で、大変であったが、復興も兼ねて今日から3日間は少し賑やかである。

さて、お祭りというと、一番鮮烈におぼえているのが幼少の頃(昭和22年ごろ)父に連れられ出かけた神社の宵祭りである。
なんという神社であったかはわからないが、神戸の神社である。
鳥居の前の道路の両端には白装束の兵隊さん達がずらりと並んでいた。
松葉杖を持った片足だけの人、手のない人、両足が無くて座っている人皆傷を負った兵隊さんであった。
それぞれが皿のようなものを持ってお金を入れてもらうのを待っているようであった。
目をつむり、父の腕をつかむようにして通り過ぎた。
5才のasanagiはその時の恐怖に満ちた風景を未だに忘れる事が出来ない。
お祭りというと、今でもその風景が一番に浮かんでくるのである。

戦後の神戸の風景は今の朝ドラ「まんぷく」の景色と似ている。
asanagiの人生はその頃から始まっていくのである。

22年間の基礎教育の時代は5つに分かれる。
就学前、小学生時代、中学生時代、高校生時代、大学時代である。



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by asanagi62 | 2018-11-01 11:35 | 戦後を生きて